アヴィニョンのホテルに荷物を預け、最初の目的地に選ばれたのは、
サン・レミ(St-Remy-de-Provence)私が南仏プロヴァンス旅行を切望していたのは、一番好きな画家ゴッホゆかりの地を訪ねるため。
サン・レミとアルルは外せない!
あろうことか南仏なのに、明日は雨予報
なので、快晴の今日、絶対行きたいところを潰してしまおうということになりました。
バスに揺られて(バスで寝てが正しいか?)サン・レミ到着。
着いたはいいけど、
ゴッホのいたサン・レミの療養院への道が分からない最近ちょっと忙しかったので、下調べは旅行中に頑張るつもりでしたが、初日にいきなり来てしまったので・・・
こういうときに限って、ガイドブックには地図が載っていないのです。
その上小さな街なので、人通りも少なく、目的地に行き着けるのか不安がよぎる私。
バス停周りが街の中心っぽいのにInformationも見当たらず、代わりに素敵な教会が見つかって寄り道(←結構余裕じゃん)。
この大聖堂を出たところのお土産屋さんで
地図を持った旅人ご夫婦を発見すかさず質問
残念ながらご存知ではなかったけど、お手持ちの地図で探してくれて場所を突き止めた上、他にも地図を持っているからとその地図まで下さいました。なんて親切な方たちなのー
私達が着いた時はちょうどInformationが休憩タイム中だったようで、ものすごーーく助かりました。
歩いたのは、ゴッホアヴェニュー。
途中でゴッホの遊歩道に行こうと思ったけれど、どうやら道を間違えてご立派な邸宅にて行き止まってしまいました。邸宅のお庭から、「What are you looking for?」と優しそうなおば様が声を掛けてくださり、療養所までの行き方を丁寧に教えてくださいました。先ほどの旅人も、今回のおば様も驚くほどにキレイな英語を話されます。なぜなぜ??
教えられたとおりゴッホアヴェニューを歩き続けたら、右手に古代遺跡が見えました。
この近くにはグラヌム遺跡といって、ギリシア時代やローマ時代の遺跡が見学できるところがあるようですが、こちらは見学しないで療養院に向かいます。
ついについにやってきました!
ゴッホ特有のうねる力強いタッチで絵を描き続けたサン・レミの療養院(サン・ポール・ド・モーゾール修道院というらしい)。緑がいっぱいだぁ。
こういう建物だったのかーと感慨深い。
横にはこんなゴッホが・・・
再現されたゴッホの部屋。結構広い。
ゴッホのお部屋からも見渡せるのは、こんなお庭。
お庭側から見た療養院の建物。ゴッホの部屋の窓も見えます。
落ち着く中庭。
アルルでの画家の共同体の夢が破れ、自らの耳を切り落とすという奇行に走ったゴッホ。その後やってきたのがこの療養院。ここでゴッホはとてもたくさんの名作を描いています。
ゴッホがこの療養院にいたのは、1989年5月から翌年5月まで。その間に100点以上の素描と、150点以上の絵を描いたそうです。換算すると2、3日で1枚。素描も含めたらもっとすごいハイペースとなり、まさに絵だけに没頭していたことがうかがえます。
精神病院ではあるけれど、こんな環境ならきっと心安らかでいられた時もあったんじゃないかなと思ったりしました。緑豊かな静かな病院で、ゴッホが製作に打ち込めたのがわかる気がしました。
訪れることが出来て本当によかった
サン・レミは小さくて、強い太陽と同じくらい強い風が吹いていたけれど、ゴッホの遊歩道もゴッホに思いを馳せながら歩いてみたかったし、余裕があれば1日ゆっくりしたい街でした。(時間がなかったのでゴッホアベニューを往復しちゃったので。。)
Schedule
12:20 Avignon Gare Routiere rempart発 バス57番
13:08 St-Remy-Republique着
15:05 St-Remy-Republique発 バス57番
15:52 Avignon Gare Routiere rempart着
*長距離バスターミナルで英語で質問をして時刻表がもらえました。
切符はバスの運転手さんから直接買います。
情報
サン・レミ療養院チケット 1人4ユーロ
Saint-Remy Passという2つ目の施設以降が15日間割引料金になるカードがもらえました。
有効な施設はMusee Estrine、Musee des Alpilles、 Glanumとサン・レミ療養院の4つのみのようです。